第 4 章 ターン
この章で分かること
レンジが狭まり、ポットが大きくなる
ターンで起きている 3 つの変化
フロップと同じ思考では対応できません
レンジが狭くなる
フロップでコールした手だけが残ります。相手のレンジは平均して強くなり、ブラフが通りにくくなります。
ポットが大きい
同じ 33% ベットでも、フロップの倍以上のチップを賭けています。失敗の代償が大きくなります。
SPR が下がる
残りスタックが減り、リバーでの選択肢が限られます。ターンの時点でリバーまで決めておく必要があります。
ターンで最も多い失敗は「フロップで賭けたから、ターンも賭ける」という惰性です。フロップとターンは別の判断であり、ターンカードがレンジ相互作用を変えたかどうかを毎回評価します。
ターンカードの分類
どちらのレンジを助けたかで判断します
| カードの種類 | 誰を助けるか | 行動の方向 |
|---|---|---|
| ブランク(2〜5 のオフスート) | 誰も助けない | フロップの有利がそのまま続く |
| ブロードウェイ(K・Q・J) | レイザー側が多い | バレルの好機。頻度を上げる |
| ボードとつながる低い札 | コーラー側が多い | 頻度を落とす。ギブアップも選択肢 |
| フラッシュ完成 | ドローを持っていた側 | 持っていなければ慎重に |
| ボードペア | どちらも助けない | ブラフが通りやすい。小さく賭ける |
判断の質問
- このカードは、自分のレンジと相手のレンジ、どちらに多く含まれるか
- フロップでコールした手のうち、このカードで改善したのはどれか
バレルするかの 4 つの質問
順番に答えれば、判断は自動的に出ます
- ① このターンカードは、自分のレンジを助けたか
- ② 相手がフロップでコールした手のうち、今降りる手はどれだけあるか
- ③ 自分の手は、コールされた時に勝てるか(バリューか)
- ④ 勝てないなら、当たれば勝てる余地はあるか(セミブラフか)
③ でも ④ でもないなら、それはギブアップすべき手です。ターンのブラフは、フロップより高くつきます。降りる勇気は技術の一部です。
ディレイド C-bet とギブアップ
チェックした後の選択肢
ディレイド C-bet とは
- フロップをチェックし、ターンで賭けること
- 相手のレンジも弱いことが確定している
- フロップでチェックした中間の手が使える
機能する条件
- 相手がフロップのチェックに乗じて賭けてこない
- ターンカードが自分に有利に働いた
- 相手がチェックした=強い手が減っている
ギブアップの基準
- エクイティもフォールドエクイティもない
- ターンカードが相手のレンジを助けた
- リバーまで賭け続ける計画が立たない
ギブアップの実行
- ここで止めれば損失はフロップの 1 ベットだけ
- 続ければ、ターンとリバーの 2 ベットを失う
「一度賭けたから引けない」という感覚は、サンクコストの誤りです。すでに払ったチップは、これからの判断に一切関係しません。