メニュー

プリフロップ・マトリクス

数字はすべて概念的目安(ソルバー出力ではない)です。

UTG からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 16.1%(目安)

ハンドをタップ

各ハンドのアクション配分と、そのハンドが選ばれる理由を表示します。

このスポットの構造

最もタイトなポジション。後ろに5人残っているため、3betされる確率とマルチウェイになる確率の両方が最大になります。だからオフスーテッドのブロードウェイ(KJo, QJo)が真っ先に削られ、代わりにスーテッドのA-xやコネクターが残ります。ドミネートされにくく、フロップでナッツを作れる形が優先されるからです。

壁紙チャート

iPhone 用の壁紙をダウンロード(PNG・1179 × 2556・iPhone 14 Pro の実解像度)

ロック画面向けです。ホーム画面にするとアイコンで大半が隠れます。

壁紙は独自の配色(赤・橙・黄・緑)を使っています。

壁紙チャート

  • UTG から
  • HJ から
  • CO から
  • BTN のみ
  • 薄い塗り=混合
  • 降りる

自分の席の色と、それより濃い色だけレイズ

覚える表ではなく、読むための地図です。数字はすべて概念的な目安で、最終的な検証はソルバーの仕事になります。

この資料の前提

先に、どこまで信じてよい資料なのかをはっきりさせます

数字は「概念的目安」

ここに出てくる頻度は、ソルバーの出力そのものではありません。レンジの構造から導いた目安です。「A8s は 50%」といった小数点をそのまま暗記しないでください。

信じてよいのは構造

ポジションが後ろになるほどレンジが広がる順序、スーテッドが優位である理由、A ブロッカーの働き。これらはどの設定でも変わりません。

検証が必要なもの

SB の戦略(リンプを含む混合)、BB のディフェンス幅、4bet の混合頻度。レーキとプールの影響が大きく、打つステークスごとに再検証が要ります。

ポーカーに必勝法はありません。目的は長期的な EV の最大化です。

13×13 表の読み方

169 通りの組み合わせを 1 枚に畳んだもの。まずこの配置を身体で覚えます

BTN からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 47.6%(目安)

配置

  • 対角線=ポケットペア。各 6 コンボ
  • 右上=スーテッド。各 4 コンボ・全体の 24%
  • 左下=オフスーテッド。各 12 コンボ・全体の 71%

色の高さ=頻度

  • 下から塗られた割合が、そのアクションの頻度
  • 塗りつぶし=ほぼ常にそのアクション
  • 半分だけ=混合。どちらでもよい

最初に見る場所

  • 左上の角(強いハンド)ではなく、色の境界線
  • 境界の理由を説明できれば、表は要らなくなる

例:BTN のオープンレンジ。スーテッドがほぼ全部入り、オフスーテッドで線引きが起きているのが分かります。

ポジションでレンジが変わる理由

後ろに残っている人数が、そのまま参加できるハンドの幅を決めます

  • UTG16.1%
  • HJ21.3%
  • CO28.6%
  • BTN47.6%
  • SB40.1%

オープン頻度(目安)

① 3bet される確率

  • UTG で開けると、後ろに 5 人が控えている
  • 誰か 1 人でも 3bet すれば不利になる

② マルチウェイになる確率

  • 参加者が増えるほどワンペアの価値は落ちる
  • だから前の席はナッツを作れる形が残る

③ エクイティ実現率

  • ポジションがあると勝ち切れる確率が上がる
  • BTN でレンジが倍になるのはこの差が理由

壁紙チャートの使い方

誰もレイズしていないポットで、自分の席の色まで参加します

壁紙チャート

  • UTG から
  • HJ から
  • CO から
  • BTN のみ
  • 薄い塗り=混合
  • 降りる

自分の席の色と、それより濃い色だけレイズ

読み方

  • 最も濃い赤=UTG から/濃い赤=HJ から/中間の赤=CO から
  • 淡い赤=BTN のみ。灰=降りる
  • 自分の席の色と、それより濃い色だけレイズ
  • 薄い塗り=混合。迷ったら降りてよい

使ってはいけない場面

  • 前に誰かがレイズしている(オープン専用)
  • 自分が SB / BB にいる(別レンジになる)
  • スタックが 100BB から大きく外れている

固定すること

オープンサイズは 2.5BB。手ごとに変えない

サイズをハンドごとに変えると、それ自体が相手への情報になります。

UTG のオープンレンジ

一番タイトな席 / 全ハンドの約 16%(目安)

UTG からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 16.1%(目安)

結論

  • ポケットは 55 以上が中心。22〜44 は混合
  • スーテッドの A-x は A2s まで残る
  • オフスーテッドは AJo・KQo で止める

理由

  • 後ろに 5 人。3bet とマルチウェイを最も受ける
  • KJo より、ナッツを作れる A5s・98s が優先
  • キッカーではなくブロッカーとプレイアビリティ

よくある間違い

  • 「A が付いているから」で A9o・ATo を開ける
  • KJo を強い手だと思い込んでしまう

HJ のオープンレンジ

1 人分だけ広がる / 全ハンドの約 21%(目安)

HJ からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 21.3%(目安)

結論

  • 22+ と A2s+ が全部入る
  • K8s・Q9s・J9s など 1 ギャップが解禁
  • KJo・QJo が混合で加わる

理由

  • 後ろが 4 人になり、ポジション有利が増える
  • エクイティ実現率が改善し参加ラインが下がる
  • 「弱くても戦える手が増える」広がり方

よくある間違い

  • UTG レンジのまま使い、機会を捨てている
  • 逆に CO と同じ感覚で開けて 3bet に潰される

CO のオープンレンジ

ここから攻撃側に回る / 全ハンドの約 29%(目安)

CO からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 28.6%(目安)

結論

  • スーテッドは K7s・Q8s・J8s・T7s まで
  • スーテッドコネクターは 54s まで全部入る
  • オフは A9o+・KTo+・QTo+・JTo

理由

  • 残るは BTN とブラインド 2 人だけ
  • A5o が入るのはホイールとブロッカーのため
  • キッカーより「フロップで何を作れるか」

よくある間違い

  • BTN と同じ幅で開ける(BTN はまだ後ろ)
  • スーテッドを過大評価。フラッシュ完成は約 6%

BTN のオープンレンジ

最も価値のある席 / 全ハンドの約 48%(目安)

BTN からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 47.6%(目安)

結論

  • スーテッドはほぼ全部(K2s・Q2s まで)
  • オフも A2o・K6o・Q9o・J9o まで広げる
  • ここだけレンジの半分近くを開ける

理由

  • 残りは 2 人。全ストリートでポジションを持つ
  • 基準は「1.5BB を有利に取りにいけるか」
  • 弱くても降ろす手段と降りる手段の両方がある

よくある間違い

  • 広く開けた後、3bet で全部降りてしまう
  • 広さに引きずられポストフロップまで緩くなる

SB のオープンレンジ

広いが最も難しい席 / 全ハンドの約 40%(目安)

SB からのオープン(レイズファーストイン)

  • オープン
  • フォールド

レンジ全体 40.1%(目安)

結論

  • 相手が BB 1 人なので数字の上では広い
  • ただしポストフロップは常にポジションなし
  • ソルバーはリンプを含む混合戦略を使う

理由

  • 勝てる理由は「相手 1 人」、負ける理由は OOP
  • この 2 つが釣り合う場所が境界になる
  • A5o・A4o が厚いのはブロッカーとホイール性

よくある間違い

  • BTN と同じ感覚で開けて踏み込まれ続ける
  • リンプを「弱い行動」と決めつける

誰かがレイズした後の 3 択

フォールド・コール・3bet を、どの軸で分けるか

3bet

レンジの上と、ブロッカーを持つ下端。真ん中は使いません。バリュー(QQ+ / AK)とブラフ(A5s〜A2s)に分かれた形をポラライズと呼びます。

判断の順番

  • 相手のポジション(=相手のレンジの強さ)
  • 自分のポジション(先に動くのは誰か)
  • 後ろに残っている人数(スクイーズの危険)

コール

3bet するには弱いが、ポットオッズとインプライドオッズで戦える手。ポジションがあるほど厚く、後ろに人が残っているほど薄くします。

覚えておく形

  • 相手が強いほどバリュー基準を上げる
  • ブラフはブロッカーを持つ手に絞る
  • 同じ手でも役割はスポットで変わる

フォールド

ドミネートされる手はここです。KJo や A9o は、ポットオッズ上コールできるように見えても、当たった時ほど負ける形が多くなります。

BB vs BTN のオープン

3bet 約 12% / コールは半分近くまで広がる

BB が BTN の 2.5BB オープンに対して(1.5BBコールで約3.5:1)

  • 3bet
  • コール
  • フォールド

レンジ全体 43.4%(目安)内訳の目安:3bet 12.0%・コール 40.7%(重複はコール側で調整)

■ 紫=3bet  ■ 緑=コール  ■ 灰=フォールド

結論

  • 最も安くコールできる席。降りない手が多い
  • 3bet は QQ+ の上と A5s〜A2s に分かれる

理由

  • BTN が 48% と広いのでバリュー基準も下がる
  • ただし常に OOP。コール後は殴られやすい

よくある間違い

  • 「安いから」で K3o まで全部コールする
  • 3bet を中途半端な手(KJo・A9s)で作る

BB vs UTG のオープン

3bet 約 6% / コールも大きく絞る

BB が UTG の 2.5BB オープンに対して

  • 3bet
  • コール
  • フォールド

レンジ全体 20.2%(目安)内訳の目安:3bet 5.5%・コール 18.9%(重複はコール側で調整)

■ 紫=3bet  ■ 緑=コール  ■ 灰=フォールド

結論

  • 相手は最強レンジ。3bet は QQ+ と AK が中心
  • ブラフは A5s・A4s に集約する

理由

  • UTG は 16% のみ。上から当てるしかない
  • A5s は相手の AA・AK を減らしつつ戦える

よくある間違い

  • KJo・A9o でコールしてしまう
  • BTN 相手と同じ 3bet を作り 4bet で潰される

BTN vs CO のオープン

3bet 約 9% / コールを厚く持てる

BTN が CO の 2.5BB オープンに対して

  • 3bet
  • コール
  • フォールド

レンジ全体 19.5%(目安)内訳の目安:3bet 9.4%・コール 12.7%(重複はコール側で調整)

■ 紫=3bet  ■ 緑=コール  ■ 灰=フォールド

結論

  • ポジションを持ったままコールできる
  • だからコールレンジが厚くなる

理由

  • 最後に動けるのでエクイティを実現しやすい
  • 3bet は A5s〜A2s がブラフ、TT+ がバリュー

よくある間違い

  • ブラインドのスクイーズを忘れて緩くなる
  • スクイーズが多いプールでは 3bet を増やす

なぜ A5s がブラフに使われるのか

「強いから」ではなく「相手の強い手を減らすから」使います

6 → 3

16 → 12

約 35%

相手の AA が半分に

自分が A を 1 枚持つだけで、相手が AA を持つ組み合わせは 6 から 3 に減ります

A5s が選ばれる 4 つの条件

  • ブロッカー:相手のバリューを直接減らす
  • エクイティ:降ろせなくても勝ち目が残る
  • プレイアビリティ:フロップ以降も打てる
  • ナッツ性:当たれば最強クラスになれる

相手の AK も減る

AK は 16 コンボありますが、A ブロッカーで 12 に。降ろしたい相手が減ります

だから 76s はブラフに向かない

  • ストレート性はあるが、相手の手を減らせない
  • 76s はコールで使う手。役割がまったく違う
  • この違いが、暗記と理解の分かれ目

降ろせなくても戦える

コールされた場合も、ナッツフラッシュ性と A2345 のストレート性でエクイティが残ります

境界にあるハンドを説明できるか

表の端にある手ほど、理由を言葉にする練習になります

KJo 前の席のレイズにコールしてはいけない代表格。相手の AJ・KQ・AK にドミネートされ、K か J に当たっても負けている形が多くなります。BTN からのオープンには十分使えます。

A9o A が付いているので強く見えますが、コールした時に相手が持つ A はほぼ全部が上(AT〜AK)。当たった時ほど損をする、リバースインプライドオッズの教科書です。

76s 単体では弱いのに、CO・BTN では自信を持って開けます。ストレートとフラッシュの両方に届き、相手のレンジが持っていないナッツを作れるからです。3bet ブラフには使いません。

練習法:表の端のハンドを 1 つ選び、なぜそこが境界なのかを声に出して 30 秒で説明する。

4bet と 5bet

100BB では、4bet した時点で「降りるか全部入れるか」に近づきます

4bet:サイズが構造を決める

  • IP は 2.2〜2.5 倍。安く降ろせるのでブラフを厚く
  • OOP は 2.5〜3 倍。よりポラライズさせる
  • バリューは QQ+ と AK、ブラフは A5s〜A2s

よくある間違い

  • ブロッカーのない手(76s)で 4bet ブラフを作る
  • 相手が 4bet ブラフをしないのに AK で 5bet する
  • 4bet した後、5bet にコールしてしまう

5bet:実質オールイン

  • 100BB では 5bet ブラフはほとんど存在しない
  • 4bet した A5s は 5bet には降りるのが基本
  • レンジは QQ+ と AK が中心。JJ・AQs は相手次第

考え方の順序

  • 相手の 3bet レンジは何か
  • 自分の 4bet は何を降ろしたいのか
  • 5bet されたら降りるか入れるかを先に決める

暗記・理解・状況判断を分ける

同じ表の中にも、性質の違う 3 種類の情報が混ざっています

暗記するもの

13×13 の配置と、ポジションごとのレンジ幅(16 / 21 / 29 / 48 / 40)。ここは反射で出る必要があります。

理解するもの

境界線が「なぜそこにあるか」。A5s が入って A9o が落ちる理由を、自分の言葉で説明できること。

状況判断するもの

混合のセル。ソルバーが「どちらでも EV が同じ」と言う場所なので、相手に合わせて割り切って構いません。

次にやること

  • 1.ポジションごとのレンジ幅を、ハンドではなく数字で言えるようにする
  • 2.境界ハンド(KJo・A9o・K5s・54s)について、なぜ境界なのかを 30 秒で説明する
  • 3.相手のレンジを、自分のレンジと同じ 13×13 の形で頭に描く
  • 4.その 2 つのレンジを持って、はじめてフロップの話に進む