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6-max キャッシュ/100BB/ヘッズアップのシングルレイズポットを基準にしています。

これは「正解の一覧」ではなく「迷った時の初期値」です。

壁紙チャート

  • UTG から
  • HJ から
  • CO から
  • BTN のみ
  • 薄い塗り=混合
  • 降りる

自分の席の色と、それより濃い色だけレイズ

プリフロップは完全表。フロップ以降はクラス別

先に、ひとつだけ正直に書きます

「あらゆる手の最善手」という表は、原理的に作れません

なぜ作れないか

  • フロップは 1755 種類。ターンとリバーを含めると数千万通り
  • 同じ A♠J♦ でも、ボード・ポジション・相手で最善手が変わる
  • 全部を埋めた表を出すなら、数字を捏造することになります

代わりに作れるもの

  • ハンドを 8 つのクラスに分け、クラスごとのデフォルトを示す
  • 実戦で出会うスポットの大半は、この粒度で決まります

表が埋まっていることと、正しいことは別です。

デフォルトとは何か

そのスポットで、最も高い頻度で正しくなる行動のことです。

常に正しい、という意味ではありません。

迷った時にここへ戻れば、大きく外すことはない。その基準線として使ってください。

黄色(判断)のセルは、デフォルトが決まらない場所です。そこだけ考える、という使い方が正しい形です。

この表が使える範囲

範囲外で使うと、そのまま損失になります

条件 この表の前提 外れた場合
ゲーム 6-max キャッシュ 9-max は前ポジションをさらに締める
有効スタック 100BB 40BB 以下は SPR が変わり、別の判断になる
ポット シングルレイズポット 3bet ポットは SPR が 3 〜 4。コミット判断が優先
人数 ヘッズアップ(2 人) マルチウェイはブラフがほぼ消える
レーキ オンライン想定 高レーキでは全体を締める
相手 不明(母集団平均) タイプが分かれば、後半の章で調整する

最も多い誤用は、3bet ポットとマルチウェイでこの表を使うことです。どちらも構造が違うため、デフォルトが変わります。

使い方:3 つの質問

この順番で表を選びます

1 自分の役割は?

レイザーか、コーラーか。IP か、OOP か。4 つのどれか

2 ボードはどの型?

A-high ドライ/ブロードウェイ/2 トーン/ローコネクト/ペア/モノトーン

3 自分の手はどのクラス?

8 分類のどれか。手そのものではなく、クラスで見る

3 つ答えれば、セルは 1 つに決まります

決まらない時は、たいてい ② のボード分類か ③ のクラス分けを飛ばしています

ハンドクラス 8 分類

この分類が、すべての表の縦軸になります

クラス 含まれる手 考え方
① ナッツ級 セット、ストレート、フラッシュ、上位 2 ペア 相手のコールレンジに大きく勝つ
② オーバーペア・トップペア強 AA でローボード、AK で A-high バリューだが無敵ではない
③ トップペア弱キッカー A5 で A-high、K7 で K-high 1 〜 2 ベットまでの手
④ ミドル・セカンドペア 2 番目に高い札とのペア ショーダウン価値はあるが薄い
⑤ ボトムペア・弱いペア 一番低い札とのペア、ポケット下位 ほぼブラフキャッチャー
⑥ 強いドロー フラッシュドロー、オープンエンド エクイティで戦える。攻撃側に回れる
⑦ 弱いドロー ガットショット、バックドア 2 つ 単独では足りない。組み合わせ次第
⑧ 完全な空気 勝ち目も改善余地もない ブラフか、降りるかの二択

迷ったら「相手のコールレンジに勝てるか」「当たれば勝てるか」の 2 問でクラスが決まります。

アクションと色の定義

表の中で使う言葉を固定します

  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる
ベット小 ポットの 25 〜 33%。レンジ全体で押す時
ベット中 ポットの 50 〜 66%。バリューとセミブラフの標準
ベット大 ポットの 75 〜 100%。ナッツ優位がある時だけ
チェック 賭ける理由が 3 つのどれにも当たらない時
コール 相手のレンジに対して、オッズが合う時
レイズ バリューか、エクイティを否定したい時
判断が割れる デフォルトが存在しない。ここだけ考える

サイズは「%」で固定します。BB 単位で覚えるとポットサイズが変わった時に狂います。

1 プリフロップ

唯一、169 通りすべてを埋められる場所

プリフロップだけは完全表が作れる

ボードがないため、変数がポジションとスタックだけになります

壁紙チャート

  • UTG から
  • HJ から
  • CO から
  • BTN のみ
  • 薄い塗り=混合
  • 降りる

自分の席の色と、それより濃い色だけレイズ

オープン(誰もレイズしていない時)

  • 最も濃い赤=UTG から/濃い赤=HJ から/中間の赤=CO から/淡い赤=BTN のみ
  • 自分の席の色と、それより濃い色をレイズ
  • サイズは 2.5BB で固定

この表の位置づけ

  • ここだけは 169 通りすべてに答えがある
  • フロップ以降でクラス分けが必要になるのは、ボードが変数を持ち込むから

薄い色の意味

  • 混合。相手やレーキ次第でどちらでもよい
  • 迷ったら降りて構いません

プリフロップのクラス別デフォルト

8 分類の、プリフロップ版です

手の形 デフォルト 補足
ポケットペア 99 以上 全ポジションでオープン、3bet も検討 QQ+ は 4bet バリュー
ポケットペア 88 以下 オープンは全席、3bet には基本コール セット狙い。SPR が深いほど価値が上がる
スーテッド A(A5s 〜 A2s) オープン+ 3bet ブラフの第一候補 ブロッカーとナッツ性を両立
スーテッド A(ATs 〜 AJs) オープン+ 3bet バリュー寄り 前の席への 3bet はやや控える
ブロードウェイ・スーテッド 全席でオープン、3bet 混合 KQs・KJs・QJs
ブロードウェイ・オフ AJo+ は前席から、KQo は全席 KJo・QJo は CO 以降のみ
スーテッドコネクター CO 以降でオープン、コールで使う 3bet ブラフには使わない
弱いオフスーテッド BTN と SB のみ それ以外は降りる

詳細な 169 マスは、既存の「プリフロップ・レンジの地図」を参照してください。

誰かがレイズした後のデフォルト

3 択の初期値

自分の手 前席のオープンに対して BTN・SB のオープンに対して
QQ+ / AK 3bet(バリュー) 3bet(バリュー)
JJ / AQs / AQo 3bet 混合、またはコール 3bet
TT 〜 22 コール(ポジションがあれば) コール、または 3bet 混合
A5s 〜 A2s 3bet ブラフ 3bet ブラフ
ATs / KQs / KJs コール 3bet 混合
スーテッドコネクター ポジションがあればコール コール
KJo / A9o / QJo フォールド BB ならコール

原則:相手のレンジが強いほど、3bet はポラライズ(上とブロッカー)に寄せ、コールは薄くします。中間の手を 3bet に使うのが最も多い誤りです。

2 フロップ

役割ごとに 4 枚。ここが本体です

① 自分がレイザー・ポジションあり(IP)

フロップで相手がチェックしてきた時のデフォルト

フロップ:自分がレイザー・IP(相手がチェックしてきた)
A-high ドライブロードウェイ ドライ2 トーン 中間ローコネクトペアボードモノトーン
ナッツ級 セット・2 ペアベット小ベット中ベット大ベット大ベット小ベット中
オーバーペア トップペア強ベット小ベット小ベット中判断ベット小チェック
トップペア 弱キッカーベット小ベット小チェックチェックベット小チェック
ミドルペア セカンドペアチェックチェックチェックチェックチェックチェック
ボトムペア 弱いペアチェックチェックチェックチェックチェックチェック
強いドロー FD・OESDベット小ベット中ベット大ベット大ベット小ベット中
弱いドロー ガット・BDベット小ベット小ベット小チェックベット小チェック
完全な空気ベット小ベット小チェックチェックベット小チェック
  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる

縦:ハンドクラス 横:ボードの型 セル:デフォルトの行動

① の読み方

覚えるのはセルではなく、4 つの構造です

構造 1:ミドルペア以下は全部チェック

  • 賭けても、弱い手しか降りず、強い手にしか呼ばれない
  • ショーダウン価値を守るのが最も得
  • 「保護」でベットしたくなる場所ですが、多くは損

構造 2:空気は A-high とペアボードで賭ける

  • この 2 つは相手も当たっていない
  • レンジ全体で押せるので、ブラフが安く通る

構造 3:ローコネクトでは空気を捨てる

  • ナッツ優位が相手にあるため、ブラフが機能しない
  • ここで押し続けるのが、最も多い漏れ

構造 4:強いドローはボードが濡れるほど大きく

  • 相手のエクイティを否定する価値が高い
  • 当たった時のポットも大きくできる

この 4 つを理解すれば、セルは覚えなくても再現できます。表は確認用であって、記憶用ではありません。

② 自分がレイザー・ポジションなし(OOP)

自分が先に動く時のデフォルト。①よりチェックが増えます

フロップ:自分がレイザー・OOP(自分が先に動く)
A-high ドライブロードウェイ ドライ2 トーン 中間ローコネクトペアボードモノトーン
ナッツ級 セット・2 ペアベット小ベット中ベット大判断ベット小チェック
オーバーペア トップペア強ベット小ベット小ベット中チェックベット小チェック
トップペア 弱キッカーベット小チェックチェックチェックベット小チェック
ミドルペア セカンドペアチェックチェックチェックチェックチェックチェック
ボトムペア 弱いペアチェックチェックチェックチェックチェックチェック
強いドロー FD・OESDベット小ベット中ベット大判断ベット小チェック
弱いドロー ガット・BDベット小チェックチェックチェックベット小チェック
完全な空気ベット小チェックチェックチェックベット小チェック
  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる

①との違い:ブロードウェイ・2 トーン・モノトーンで、チェックが大幅に増えます

② の読み方:① との差分だけ見る

変わったセルには、すべて同じ理由があります

なぜチェックが増えるのか

  • 先に動くと、相手に情報を渡すことになる
  • チェックレイズを受けるリスクがある
  • コールされた後、ターンでも先に動くことになる

変わらないセル

  • A-high ドライとペアボードは、①とほぼ同じ
  • この 2 つは、ポジションがなくてもレンジ優位が大きいため

ローコネクトのナッツ級が「判断」の理由

  • ベット:ドローから払わせられる
  • チェック:相手のブラフを誘い、チェックレイズできる
  • どちらも成立するため、相手のアグレッションで決める

実戦での簡略ルール

  • OOP で迷ったら、チェックが基準
  • 賭けるなら、理由を 1 つ言えること

同じ手でも、IP と OOP で行動が変わります。「この手はベット」と覚えると、必ずどちらかで間違えます。

③ 自分がコーラー(相手の C-bet に直面)

相手が 33% でベットしてきた時のデフォルト

フロップ:自分がコーラー(相手の 33% C-bet に直面)
A-high ドライブロードウェイ ドライ2 トーン 中間ローコネクトペアボードモノトーン
ナッツ級 セット・2 ペアコール判断レイズレイズコールコール
オーバーペア トップペア強コールコールコールコールコールコール
トップペア 弱キッカーコールコールコールコールコール判断
ミドルペア セカンドペアコールコールコールコールコールコール
ボトムペア 弱いペアフォールド判断判断コール判断フォールド
強いドロー FD・OESDコールコールレイズレイズレイズコール
弱いドロー ガット・BD判断コールコールコール判断フォールド
完全な空気フォールドフォールドフォールドフォールドフォールドフォールド
  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる

サイズが大きい場合は、次ページのサイズ別表で上書きしてください

③ の読み方

守る側の表には、攻める側と違う原則があります

ナッツ級が A-high で「コール」の理由

  • レイズすると、相手の弱いレンジが全部降りる
  • ドライボードでは、相手のブラフを残す方が得
  • 濡れたボードではレイズ。相手のエクイティを潰す

空気が全部フォールドの理由

  • MDF を守るのは「勝てる可能性のある手」から
  • 空気でコールしても、ターンで降りるだけ

強いドローがレイズになる場所

  • 2 トーン・ローコネクト・ペアボード
  • フォールドエクイティとエクイティの両方がある
  • 降ろせなくても、当たれば大きく取れる

ボトムペアが「判断」の理由

  • 相手の C-bet 頻度に完全に依存する
  • 70% 以上打つ相手ならコール、タイトな相手なら降りる

守る側の原則:降りる手はクラス⑧から選び、コールする手はクラス④〜⑦から選びます。逆をやると、勝てる手を捨てて負ける手を残すことになります。

④ ベットサイズ別の対応

③を、サイズで上書きする表です。ストリートを問わず使えます

ベットサイズ別の対応(全ストリート共通)
25 〜 33% 必要 20%50% 必要 25%66 〜 75% 必要 30%100% 以上 必要 33%+
ナッツ級 セット・2 ペアレイズレイズ判断コール
オーバーペア トップペア強コールコールコール判断
トップペア 弱キッカーコールコールコール判断
ミドルペア セカンドペアコールコール判断フォールド
ボトムペア 弱いペアコールコールフォールドフォールド
強いドロー FD・OESD判断フォールドフォールドフォールド
弱いドロー ガット・BDレイズコールコール判断
完全な空気コール判断フォールドフォールド
  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる

列見出しの「必要 %」は計算値です。ポットオッズから確定します

④ の読み方

この表は縦に読みます

縦に読むと MDF が見える

  • サイズが上がるほど、降りてよい手が増える
  • 25 〜 33% には 80% 守る。100% には 50% で足りる
  • 小さいベットに降りすぎるのが、最も多い漏れ

ナッツ級が大きいベットに「コール」の理由

  • レイズすると、相手のブラフが全部降りる
  • 相手がブラフを打っているなら、そのまま払わせる

「判断」セルの解き方

  • 相手のバリューとブラフのコンボを数える
  • ブラフ ÷ 合計が、必要エクイティを超えるか
  • 自分のブロッカーで、その数字を修正する

オーバーベットへの原則

  • 母集団はオーバーベットでほぼブラフを打たない
  • クラス③以下は、相手の傾向が不明なら降りてよい

この表だけは、相手が誰でも使える部分(必要エクイティ)と、相手次第の部分(ブラフ率)がはっきり分かれています。

3 ターン

フロップで賭けた後、続けるかどうか

⑤ ターンのデフォルト

フロップでベットし、コールされ、相手がチェックしてきた場面

ターン:フロップでベット→コール→相手チェック
ブランク自分有利 K・Q・J相手有利 低い連結札フラッシュ 完成ボードペア
ナッツ級ベット大ベット大ベット中判断ベット大
オーバーペア トップペア強ベット中ベット中チェックチェックベット中
トップペア弱チェックチェックチェックチェックチェック
ミドル以下 SDV ありチェックチェックチェックチェックチェック
強いドローベット中ベット中判断ベット大ベット中
弱いドローチェック判断チェックチェックチェック
空気 ブロッカーありベット中ベット中ギブアップ判断ベット中
空気 ブロッカーなしギブアップギブアップギブアップギブアップギブアップ
  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる

縦:ハンドクラス 横:ターンカードがどちらを助けたか

⑤ の読み方

ターンの表は、カードの分類が横軸になります

空気は 2 行に分かれている

  • ブロッカーあり:2 発目を撃つ候補
  • ブロッカーなし:全部ギブアップ
  • ターンのブラフは、手ではなくブロッカーで選ぶ

トップペア弱キッカーが全部チェック

  • 3 ストリート戦える強さがない
  • 賭けると、負けている手にしか呼ばれない

フラッシュ完成カードの扱い

  • オーバーペアとトップペアはチェックに落ちる
  • 強いドローがフラッシュになったなら、ベット大
  • 持っていない側は、降りる準備をする

「相手有利の低い連結札」で止める

  • 相手のフロップコールレンジを直接助けたカード
  • 2 発目の成功率が大きく落ちる

ターンの原則:フロップで賭けたことは、ターンで賭ける理由になりません。カードがレンジ相互作用を変えたかどうかだけで決めます。

4 リバー

1 枚で、賭ける側と受ける側の両方を扱う

⑥ リバーのデフォルト

左端が「自分が最後に動く時」、右の 4 列が「相手が賭けてきた時」

リバー:左端=相手チェック時、右4列=相手ベットに直面
相手チェック小ベット 25 〜 33%中ベット 50 〜 66%ポットベット 100%オーバーベット 125% 以上
ナッツ級ベット大レイズレイズコールコール
強いバリュー 2 ペア・強トップベット中コールコールコール判断
中バリュー トップペア弱ベット小コールコール判断フォールド
シンバリュー候補 ミドルペアベット小コール判断フォールドフォールド
弱い SDV ボトムペアチェック判断フォールドフォールドフォールド
空気 ブロッカーありベット中フォールドフォールドフォールドフォールド
空気 ブロッカーなしチェックフォールドフォールドフォールドフォールド
  • ベット大(75〜100%)
  • ベット中(50〜66%)
  • ベット小(25〜33%)
  • チェック
  • コール
  • レイズ
  • フォールド/ギブアップ
  • 判断が割れる

縦:手の強さ 横:相手のアクション。リバーはドローが存在しないため、分類が変わります

⑥ の読み方

リバーだけは、母集団の傾向が表に織り込まれています

ナッツ級が大きいベットに「コール」

  • レイズすると、相手のブラフが全部降りる
  • 相手がブラフを打つと分かっている時だけレイズ

中バリューが右に行くほど降りる

  • ポットベットで「判断」、オーバーベットで降りる
  • 母集団はリバーでブラフが足りないため

空気は 2 行に分かれる

  • ブロッカーあり:ベット中でブラフ
  • ブロッカーなし:チェックして諦める
  • 相手の強い手を減らせない手でブラフしない

シンバリューは小さく賭ける

  • 大きく賭けると、払ってくれる弱い手が降りる
  • 取りこぼしも、払いすぎと同じ損失

この表の右側は、相手が不明な時の値です。相手がブラフを多用すると分かっているなら、フォールドのセルを 1 段ずつコールに寄せてください。逆にタイトな相手なら、判断のセルは全部フォールドで構いません。

5 例外と調整

デフォルトが崩れる場所を、先に知っておく

デフォルトが崩れる 5 つの条件

この条件に当てはまったら、表を閉じてください

① 3bet ポット SPR が 3 〜 4。コミットするかどうかが優先される
② マルチウェイ ブラフはほぼ消える。バリューは厚く、慎重に
③ 有効スタックが 40BB 以下 ドローの価値が落ち、ペアの価値が上がる
④ 相手が極端なタイプ Station と Nit は、表の半分が書き換わる
⑤ レーキが高い 参加そのものを減らす。限界的なスポットは降りる

共通する考え方

  • デフォルトが崩れるのは、前提が変わったからです。手が悪いからではありません
  • 崩れた時は、第 2 章の「レンジ優位・ナッツ優位・SPR」に戻って組み直します

相手タイプ別:どのセルが動くか

表を書き換える方向は、タイプごとに決まっています

タイプ 動かすセル 方向
Calling Station 空気のベット小 → チェック ブラフを全部やめる
Calling Station シンバリュー候補 → ベット中 薄いバリューを厚く取る
Nit 空気 → ベットを増やす 降りる相手にはブラフが通る
Nit 相手の大きいベット → 全部フォールド ブラフを打たない相手
オーバーブラファー 弱い SDV のフォールド → コール ブラフキャッチを増やす
アンダーブラファー 判断セル → 全部フォールド 限界的なコールをやめる
Passive 相手のベットに対し 1 段フォールド寄り ベット自体が強い意味を持つ
高頻度 C-bet(70%+) コーラー表のレイズを増やす チェックレイズが最も効く

調整は 1 方向ずつ。2 つ同時に動かすと、たいてい矛盾します。

「判断」セルの一覧

デフォルトが存在しない場所を、正直に並べます

ローコネクト × オーバーペア(レイザー) レンジ不利とハンド有利が衝突する
ローコネクト × ナッツ級(OOP) ベットとチェックレイズのどちらも成立する
モノトーン × トップペア弱(コーラー) フラッシュの有無で完全に変わる
ボトムペア × C-bet に直面 相手の C-bet 頻度に完全依存
ターン フラッシュ完成 × ナッツ級 自分がフラッシュかどうかで別物
リバー ポットベット × 中バリュー 相手のブラフ率次第。母集団なら降りる
オーバーベット × 強いバリュー ブロッカーとコンボカウントで解く

表の価値は、埋まっているセルではなく、ここに何が並ぶかで決まります。

前回のケース 5 問を、この表で引き直す

同じ答えが出るかを確認します

ケース 引く表 セル 答え
1:A-high で KQ(IP) ① IP レイザー A-high × 完全な空気 ベット小
2:765 で AA(IP) ① IP レイザー ローコネクト × オーバーペア 判断(小さく)
3:964J で AK(IP) ⑤ ターン 自分有利 × 空気ブロッカーあり ベット中
4:KQ725 で KJ ⑥ リバー ポットベット × 中バリュー 判断 → 降りる
5:964J3 で A9 ⑥ リバー 相手チェック × シンバリュー候補 ベット小

5 問とも、解説で出した結論と一致します。これは偶然ではなく、ケースの解説をこの分類体系から作っているためです。逆に言えば、表と違う結論が出た時は、どちらかが間違っています。

表を引いた後、必ず「なぜそのセルなのか」を第 2 章の 3 つの軸で確認してください。

1 枚の早見表

これだけをスクリーンショットして持ち歩いてください

賭ける側
  • ① ボードを 6 型に分類する
  • ② レンジ優位 → ベット頻度
  • ③ ナッツ優位 → ベットサイズ
  • ④ ミドルペア以下はチェック
  • ⑤ 空気はブロッカーで選ぶ
  • ⑥ ローコネクトでは押さない
  • ⑦ 次のストリートを先に決める
受ける側
  • ① サイズから必要エクイティを出す
  • ② 相手のバリューを数える
  • ③ 相手のブラフを数える
  • ④ ブラフ率が必要エクイティを超えるか
  • ⑤ 自分のブロッカーで修正する
  • ⑥ 空気から降り、勝ち目のある手で守る
  • ⑦ 迷ったら、母集団はブラフ不足

表を引くのは、この 14 行で答えが出なかった時だけで十分です。

この表の卒業条件

セルを覚えることではありません。

セルの色を、レンジ優位・ナッツ優位・SPR の 3 つから自分で再現できることです。

使い始め

迷ったら表を引く。まず初期値を体に入れる

慣れてきたら

引く前に自分で予想し、答え合わせに使う

最終的に

黄色の「判断」セルだけを見る。残りは自動化する

表どおりに打てることと、強いことは違います。表は、考えるべき場所を減らすための道具です。