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この章で分かること

この章の数字だけは、目安ではなく確定値です

  1. ポットオッズ:コールに必要なエクイティ
  2. MDF:降りすぎないための下限
  3. バリューとブラフの比率
  4. エクイティの概算:2 と 4 の法則
  5. インプライドオッズとリバース
  6. コンボカウント:ボードで何枚減るか
  7. EV 計算:ブラフが成立する条件
  8. 実戦で本当に使う数字はこれだけ

ポットオッズ:コールに必要なエクイティ

式:ベット額 ÷(ポット+ベット×2)

ベットサイズ必要エクイティ3 回に 1 回勝てばよい目安
25%16.7%6 回に 1 回で足りる
33%19.9%5 回に 1 回
50%25.0%4 回に 1 回
66%28.4%3.5 回に 1 回
75%30.0%3.3 回に 1 回
100%33.3%3 回に 1 回
150%37.5%2.7 回に 1 回
200%40.0%2.5 回に 1 回

暗記これは暗記。実戦中に計算している時間はありません。8 つの数字だけ覚えれば足ります。

MDF:降りすぎないための下限

式:ポット ÷(ポット+ベット)

ベットサイズ守るべき最低頻度降りてよい上限
25%80.0%20%
33%75.2%24.8%
50%66.7%33.3%
66%60.2%39.8%
75%57.1%42.9%
100%50.0%50%
150%40.0%60%
200%33.3%66.7%

相手が小さく賭けてくるほど、こちらは降りてはいけません(33% ベットには 75% 守る)。ただし MDF は「搾取されない下限」であり、ブラフを打たない相手に対しては守る必要がありません。

バリューとブラフの比率

リバーで賭ける側の計算。式はポットオッズと同じです

ベットサイズブラフの割合バリュー:ブラフ
33%19.9%4 : 1
50%25.0%3 : 1
75%30.0%2.3 : 1
100%33.3%2 : 1
150%37.5%1.7 : 1
200%40.0%1.5 : 1

意味

  • 大きく賭けるほどブラフを増やせる=相手により多くのフォールドを要求しているから
  • 逆に言えば、大きく賭けるならブラフの弾数が足りているか先に確認する
  • 弾数がないのに大きく賭けると、バリューに偏り、読まれて降りられる

エクイティの概算:2 と 4 の法則

アウツ × 2 = 次の 1 枚、アウツ × 4 = 2 枚で完成する確率

ドローアウツターンまでリバーまで
フラッシュドロー919%35%
オープンエンド817%31%
ガットショット49%16%
FD + OESD1532%54%
オーバーカード 2 枚613%24%
ポケットペア → セット24%8%

注意:×4 が使えるのは、実際に 2 枚とも見られる時(オールインなど)だけです。ターンで追加のベットに直面するなら、×2 で計算します。ここを混同すると、コールの根拠が崩れます。

インプライドオッズとリバース

今のオッズが足りなくてもコールできる/できない理由

インプライドオッズ

  • 完成した時に追加で取れる分を含めて計算する
  • 条件:スタックが深い・相手が支払う・手が隠れている
  • セットとスーテッドコネクターの根拠はこれ

成立しない時

  • スタックが浅い(SPR が低い)
  • 相手がタイト
  • 完成が見えやすい(4 フラッシュ)

リバースインプライドオッズ

  • 完成しても、さらに失う可能性を含めて計算する
  • ドミネートされている時に発生する
  • A9o・KJo をコールしてはいけない根拠

見分け方

  • 「当たった時、相手はどんな手で払うか」
  • 払う手が全部自分より上なら、それは逆オッズ

同じ 20% のドローでも、当たった時に大きく取れるなら価値があり、当たっても負けるなら価値はありません。ポットオッズだけでは判断できない部分です。

コンボカウント:ボードで何枚減るか

相手のレンジを数字にする作業です

ハンドの形基本ボードに 1 枚ボードに 2 枚
ポケットペア(AA)631
アンペア(AK)16129
スーテッドのみ(AKs)432
オフスーテッドのみ1297
自分が 1 枚持つ場合-上記と同じ計算-

実戦での使い方

  • 相手のバリューを 3 種類挙げ、コンボを足す(例:AK 9 + AA 3 + KK 3 = 15)
  • ブラフ候補も同様に数える
  • ブラフ ÷ 合計が、ポットオッズの必要エクイティを超えるかを見る

EV 計算:ブラフが成立する条件

式:成功率 × ポット -(1 − 成功率)× ベット額

例:ポット 10BB に 7BB のブラフ

相手が 45% 降りると仮定すると

0.45 × 10 = +4.5BB

0.55 × 7 = −3.85BB

合計 = +0.65BB

つまり、このブラフは利益が出ます。

ブラフの是非は好みではなく、この一行で決まります。

損益分岐点

  • 必要な成功率 = ベット ÷(ポット+ベット)
  • 7 ÷ 17 = 41.2%
  • 42% 以上降りるならブラフは成立する

注意点

  • 「降りる確率」は推定値。ここが唯一の不確実要素
  • だから相手の観察が、この式の精度を決める
  • 式は正しくても、入力が雑なら答えも雑になる

実戦で本当に使う数字はこれだけ

残りは、レビュー中に計算できれば十分です

ポットオッズ 4 個 25%→17% / 33%→20% / 50%→25% / 100%→33%
MDF 3 個 33% ベット→75% / 50%→67% / 100%→50%
ドロー 3 個 FD 35% / OESD 31% / ガット 16%(リバーまで)
比率 2 個 50% ベット→ブラフ 25% / 100%→33%
コンボ 3 個 ペア 6 / アンペア 16 / スーテッド 4

この 15 個の数字を覚えるだけで、実戦中の計算はほぼ不要になります。暗記ここは暗記対象です。