第 3 部 ゲームの進行
1 ハンドが始まってから終わるまで
1 ハンドの全体像
4 つの場面に分かれています
プリフロップ
ボード 0 枚
手札 2 枚だけを見て判断する
→
フロップ
ボード 3 枚
一気に情報が増える。最も重要な場面
→
ターン
ボード 4 枚
ポットが大きくなり、判断が重くなる
→
リバー
ボード 5 枚
カードは出揃う。最後の判断
共通する流れ
- どの場面でも「カードが配られる → 全員が順番に行動する」の繰り返しです
- 途中で全員が降りたら、その時点で終わります。リバーまで行くとは限りません
手順① ブラインドを出す
ハンドはここから始まります
やること
ポイント
- カードを見る前に出します
- 本人の意思とは関係なく、強制です
- この 2 人は、すでにチップを賭けた状態でハンドが始まります
だから BB は、安くコールできる立場になります。
手順② 手札を 2 枚配る
この 2 枚は、自分にしか見えません
配る順番
- SB から時計回りに 1 枚ずつ、2 周します
- 実際のプレイには影響しません
各プレイヤーに、裏向きで 2 枚ずつ配られます。
これをホールカード(hole cards)と呼びます。
この 2 枚は、ショーダウンになるまで誰にも見せません。
ここから判断が始まる
- この 2 枚だけを見て、参加するかどうかを決めます
- 参加するハンドの選び方が、既存の「プリフロップ表」です
行動は 6 種類しかありません
ポーカーでできることは、これだけです
| 行動 | 意味 | できる条件 |
|---|---|---|
| フォールド | 降りる。手札を捨てて、このハンドから抜ける | いつでも |
| チェック | 何も賭けずに、次の人へ回す | 誰もベットしていない時 |
| ベット | チップを賭ける。最初に賭ける行為 | 誰もベットしていない時 |
| コール | 相手と同じ額を出して、ついていく | 誰かがベットした後 |
| レイズ | 相手より多く賭けて、上乗せする | 誰かがベットした後 |
| オールイン | 自分のチップを全部出す | いつでも |
覚え方
間違えやすい 3 組
言葉が似ているので、最初に整理します
チェック と コール
- チェック:0 円で次に回す(無料)
- コール:相手と同額を出す(有料)
- 誰も賭けていない時だけチェックできます
ベット と レイズ
- ベット:誰も賭けていない状態で、最初に賭ける
- レイズ:すでに賭けられている額に、上乗せする
「チェック」は英語で軽く机を叩く動作でも示せます。
チェック と フォールド
- チェックできる場面で降りる必要はありません
- 無料で次のカードが見られるのに降りるのは、ただの損
- 初心者が最も多くやる操作ミスです
レイズの呼び方
ベッティングラウンドが終わる条件
次のカードが出るタイミングです
終わる条件は 2 つ
- ① 全員が同じ額を出した(または全員チェック)
- ② 1 人を残して全員が降りた
①の場合
- 次のカードが配られ、次の場面に進みます
- プリフロップ → フロップ、のように進行します
②の場合
- その時点でハンド終了。残った 1 人がポットを取ります
- カードを見せる必要はありません
- 実際、ほとんどのハンドはこの形で終わります
だから重要なこと
- 役を作らなくても勝てます
- 「全員を降ろす」も、立派な勝ち方です
降ろして勝つ行為を「ブラフ」と呼びます。ポーカーの中心にある考え方です。
行動する順番
プリフロップと、それ以降で違います
プリフロップ
- BB の左隣(UTG)から始まります
- BB はすでに 1BB 出しているため、最後に行動します
フロップ以降
- SB から始まります(残っていれば)
- BTN が最後。だから BTN が有利です
後に行動するほど、相手の行動を見てから決められます。これがポジションの有利さの正体です。
最低レイズ額のルール
知らないと、テーブルで止まります
基本ルール
- レイズは「直前の上乗せ分」以上、上乗せする
- 例:相手が 3BB にした(1BB → 3BB、上乗せ 2BB)
- 次のレイズは最低 5BB(3BB + 2BB)
上限
- ノーリミットでは上限なし。いつでもオールインできます
- 「ノーリミット・ホールデム」の名前の由来です
最低額は覚えなくても、ソフトが自動で弾きます。
実際のレイズ額の目安
- プリフロップの最初のレイズ → 2.5BB が標準
- 3bet(2 回目のレイズ) → 相手の 3 倍前後
- フロップ以降 → ポットの 25 〜 100%
金額ではなく、ポットに対する割合で決めます。
オールインとサイドポット
チップが足りない人がいる時の処理です
オールインとは
- 自分のチップを全部賭けること
- それ以上は払えないので、以降の賭けには参加しません
- 降りずに最後まで見られます
サイドポットとは
- オールインした人が取れる分(メインポット)と
- それ以上の賭けで作られた分(サイドポット)を分ける仕組み
これも計算はソフトが自動でやります。仕組みだけ知っていれば十分です。
具体例
- A が 20BB でオールイン
- B と C が 50BB ずつ出した
- メインポット:20 × 3 = 60BB → A・B・C の 3 人で争う
- サイドポット:30 × 2 = 60BB → B と C だけで争う
A が最強の役でも、サイドポットは取れません。
ショーダウン
最後まで残った人が、手札を見せ合います
誰から見せるか
- 最後にベットまたはレイズした人から
- 誰もベットしなければ、最も早い席の人から
- 時計回りに見せていきます
負けている人は見せなくてよい
- 「マック」と言って、見せずに捨てられます
- 情報を渡さないための選択です
「役を作って見せ合うゲーム」というイメージは、実態とかなり違います。
判定
- 7 枚から最強の 5 枚を作り、比べます
- 完全に同じならポットを山分け(スプリット)
- オンラインでは自動で判定されます
ショーダウンに行く割合
- 実際にはハンドの 2 〜 3 割程度
- 残りは、誰かが降りた時点で終わります
確かめる
フロップ以降で、最初に行動するのはどの席でしょう(その席が残っているとき)。
- UTG
- SB
- BTN
答えを見る
SB です。フロップ以降は SB から始まり、BTN が最後に行動します(本文「行動する順番」)。
読み終えたら
押すと、このレッスンを読み終えたことをこの端末にだけ記録します(レッスンの名前だけ。日時は残しません)。もう一度押すと外します。